こんにちは、サクラサクセスです。
『勉強のやる気の出し方』に関しては、面談の場やメールやお電話でのお問い合わせも含めて一番話題に上りやすいです。
やる気の出し方に関しては、人それぞれアプローチの仕方は変わってくると思います。
以前も、そしてこれからも色々なやる気の出し方を紹介させていただくとは思いますが、今日は最近読んだ本『マインドセット:「やればできる!」の研究』キャロル・S・ドゥエック:著、今西康子:訳に素晴らしいことが書いてあったのでそれを紹介したいと思います。
このブログでも様々な角度からドンドン紹介させていただくので、なにかしら自分に合う方法を見つけていただけると嬉しいです。
<目次>【勉強のやる気の出し方②】やり方次第で学力は向上する!
テストが返ってきたらどう考える?
返ってきたテストの結果が思ったほど良くなかった時、皆さんはどう考えるでしょうか?
①:「今回は頑張りが足りなかったなぁ…。次回はやり方をもっと工夫しなきゃ!」と感じるでしょうか?
②:「僕はやっぱり頭が悪いんだなぁ…。頑張ったって変わらないや…。」と感じるでしょうか?
①の考え方は自分の努力に焦点を当てており、②は自分の能力に焦点を当てていますね。
著者は、アメリカのスタンフォード大学で発達心理学を教えており、とりわけこどもに対しての実験・調査から、人間のマインドセットには、二種類のものがあると考えるようになりました。
『マインドセット』…????
となっている方も多いかもいれませんね。以下、説明していきます。
マインドセットの重要性
この本では①のような「個人の能力は努力しだいで伸ばす事が出来る」という考え方を
『しなやかマインドセット』と呼び、
②のように、「個人の知能や能力は持って生まれたもので固定化されたものであり、努力しても変わらない」という考え方を
『硬直マインドセット』と呼んでいました。
(※マインドセットとは、『考え方の方向性』や『心構え』のことです。)
そして、『しなやかマインドセット』を持っている生徒の方が、『硬直マインドセット』を持っている生徒よりも、テストの成績の上昇率が大幅に高かったという研究結果がスタンフォード大学の実験より明らかになった、ということでした。
確かに、学力が自分の頑張りとやり方次第でどんどん伸ばしていけると考えれば、自分の苦手な問題にチャレンジして、分からない問題の解き方を人に聞くという姿勢も生まれますから、結果的に学力も伸びてきますよね。
反対に、学力は生まれつきの能力で決まっていると考えれば、自分の解ける問題ばかり解いて、周りに自分が出来る部分ばかり見せたくなるし、結果的に学力も向上しないですよね。
これは我々教育に携わる者にとっても非常に重要な話だと感じました。
『しなやかマインドセット』 を持っている教師が授業を受け持ったクラスの方が “硬直マインドセット” を持っている教師のクラスより全体の学力が向上したという結果も同様に出ているそうです。
『しなやかマインドセット』を身に着けることでテストの成績が上がりやすくなる!
『しなやかなマインドセット』はどう身につけるの?
ここまでマインドセットの内容についてみてきました。
それでは、どうすれば「しなやかマインドセット」を身につけることができるのでしょうか?
本の中の内容・事例も拝借しながら話していきたいと思います。
お子様を支える保護者様向け
それは、お子様の行動を褒めて伸ばすことだそうです。
具体的には、お子様が挑戦したこと、努力したこと、逆境を乗り越えたこと、これらの行動の過程(プロセス)を褒めるのが有効な方法のようです。
逆に、行動した結果を褒めるのは逆効果だそうです。
それは、完璧にできないとダメだという思い込みを生み、困難な課題を避ける傾向になってしまうからだそうです。
教室スタッフとして、テストの点数アップなど、成功した場合の結果を褒めがちなので、非常に身につまされる内容でした…。
しなやかマインドセットのカギは、”お子様の行動を褒めて伸ばす”こと!
本人向け
例えば、友達が自分よりもテストで良い点数を獲得したときのことを思い出してみましょう。
以前は、友達は自分よりも頭が良いし…。お金持ちだし…。だからいつも成績が良いと思っていたのではないでしょうか?
次からは、周りの人とは才能の差ではなく、やり方に工夫があったから、前回の失敗の原因分析に熱心だったから、何回も反復して練習したからできたのだと考えましょう。
あなたも行動を起こせば同じことができます。行動がやる気を引き連れてきます。まずは動きましょう。
しなやかマインドセットのカギは、まず動くこと。行動がやる気を連れてくる!
まとめ
日々勉強をやっていても実際の成績が返ってきてみると、どうせダメだとあきらめてしまうことはないでしょうか?
人間であればなおのことそうなりがちだと思います。
今度そういう気持ちになりそうであれば、今日ご紹介した『しなやかマインドセット』に切り替えてみましょう。
結果を気にするのではなく、工夫するなどして学んで向上していく自分に関心を向けましょう。
それではまた!次回の記事で!