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【小学生・中学生】ワンランク上の読書感想文を目指そう!読書感想文の書き方講座!

2020.11.27

高校受験

こんにちは、サクラサクセスです。

前回、『読書感想文はどう書くの?』という記事を書かせてもらいました。
前回の記事内容は、読書感想文を書く際の準備段階の話がメインだったので、今回は実際に書く際のアドバイスや注意点について書いていきたいと思います。

読書感想文を書くのが苦手な方は必見です!

 

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■第1章「読書感想文」とは何か?

「読書感想文」は、本の内容や登場人物を紹介するものではない!

書くことがなくて、行数をかせぐために、本のあらすじや登場人物のセリフを書く人もいらっしゃいますが、これはあまりおススメできません。

わざわざ作文に書かなくても、あなたの「読書感想文」を読む人(学校の先生や作文コンクールの審査員)はその本を読めば内容を知ることができますよね?

このことから、できるだけあらすじを書かないようにしてみましょう!

「感想」ではなく「意見」を書いてワンランク上の読書感想文にしよう!

「感想を書け!」といわれても、まともに感想を書くと「おもしろかった」とか「感動した」…くらいしか書けないのではないでしょうか?

頑張って話をふくらませても、「この登場人物は〇〇してすごいと思った」とか「△△なところがかっこいいと思った」など、2~3行で終わることも…。

「~と思った」という感想をいくつ並べても、ただ「思った」の繰り返しでは、普通の「読書感想文」になってしまいます。

ワンランク上の「読書感想文」を書くためには、感想に続けて自分の意見も書きましょう!!
「思った」というただの感想も、きちんとした理由があれば、立派な意見となります!

「△△なところがすごいと思った。なぜなら私は~からだ。」というように書いてみましょう!

自分の意見は、どんな内容でも自信を持って書いて大丈夫!
「こんなことを書いたら変かな」、「普通はこんなこと考えないかな」といった心配はいりませんよ(^^)/ 

「読書感想文」は、本の内容から脱線するほどおもしろい!

せっかく「読書感想文」を書くなら、次のように、本の内容から脱線しよう!

★脱線①
本の内容よりも自分のことを中心に書きましょう(小・中学生向き)。

★脱線②
本の内容について、深く掘り下げて解釈し、独自の登場人物像を描いたりうらストーリーを想像したり「もしも~だったら」という仮定から新しいストーリーを考えたりしてみましょう!

脱線した方が、書く人も読む人も楽しめる読書感想文になります!

「読書感想文」は「自分発表作文」である、と考えよう!

「登場人物の生活や体験、考えや行動」「自分の日常生活や考え・行動」を比べましょう!
そしてその違いや共通点から、自分がどんな人間なのかを書きましょう。
「読書感想文」は、「登場人物との比較から『自分(の個性)』を見つけて、それを発表するもの」と考えれば良いのです!


【たとえば①】本の登場人物が「老人にとても親切」だったら…。

  • 「自分は老人に親切か?」
  • 「バスや電車ですぐに席を譲る勇気はあるか?」
  • 「自分のおじいちゃんおばあちゃんを大切にしてるか?」


などなど、自分の行動や考えをふり返ってみましょう!
…そして、登場人物と自分を比べながら、自分はどういう人間なのかを考えてみましょう。


【たとえば②】本の登場人物が「友人を裏切って成功した」としたら…。

自分はどうか考えてみましょう。

  • 「自分は友人を裏切ったことはないか?」
  • 「裏切るとまでは言えなくても、約束を破ったことはないか?」…また逆に「友人に裏切られたことはないか?」
  • 「裏切った友人を許せるか?」…あるいは「将来、友情と成功とどちらか1つだけ選べと言われたら、本音ではどちらをとると思うか?」

…など、読んだ本を通して、自分の生活や体験、そして「自分自身の心」を見つめなおすのです!


読んだ本の感想は1行しか書けなくても、自分自身のことなら書けるのではないでしょうか?
自分の「意見」は、「本の内容」と「自分自身の日ごろの行い」「自分ならどのように考えるか」を「比べること」から導き出せばOKです!

つまり、読書は、作文で発表すべき「自分」や「自分の意見」を見つけるきっかけにすぎず、『読書感想文を書く』とは、登場人物と比べてみて分かった「あなたの生活や体験」、そして「自分の意見」、つまり、「自分の心の中身」を原稿用紙に書いていく作業なのです。

第2章 「読書感想文」の書き方

「読書感想文」のように長い文章を書くときは、いきなり原稿用紙に書こうとしてもなかなか進まなくて、書いては消して、書いては消して、を繰り返していませんか?
実は、文章が長ければ長いほど、前もって準備することが大事なんです!
では、前もって準備するとは、何をしたらよいのでしょうか?
次の1~4の手順に従って書いていきましょう!

手順①:思いついたことをどんどん喜怒哀楽メモカードに書いて内容をプラスしていこう!

本を読みながら思いついたことをノートやメモに書き出していきましょう!
メモ用紙なら、書いたものを本にはさんでおくことができます。

登場人物の生活や行動・考えなどに注目しながら本を読んでいき、「楽しい」「おもしろい」「すごい」「びっくり」「ひどい」「悲しい」と思ったところや、自分と比べられそうなところを見つけて書き出してみましょう。
自分とは全然違う。あるいは自分と同じだと思うところを書きだすのがコツ!
本を読みながら思いついたことをノートやメモに書いたら、次はそれをふくらませること!メモ程度でOK!


★【レベル1…基本のやり方】
①なぜ、「楽しい」「おもしろい」「すごい」「びっくり」「ひどい」「悲しい」と思ったのか?理由を書きましょう!

②本の内容と比較して見えてきた、自分の生活・行動・考えを書きましょう!
⇒自分の生活・行動・考えについての具体例やエピソードがあれば、簡単に書きくわえましょう!


【レベル2…広げる、掘り下げる、深めるためのキーワード】
◎なぜ 「なぜ登場人物は〇〇したのか?」を考える。
・「なぜ私は~と思ったのか?」と自分の意見の理由を考える。

◎どうすれば 「どうすれば登場人物は~できたのか?」を考えてみる。
・「どうすればよい(よかった)のか?」

◎もしも     「もしも私だったらどうするか(どう思うか)?」と考えてみる。
・「もしも登場人物がこうしていたら・・・」と仮定して想像してみる。


本を読み進めて感じたことや考えたことは、ノートやメモにどんどん書き出し、ふくらませていこう!
これで作文の題材候補がどんどんたまっていくのです!

手順②:材料から作文の題材を選び、「基本のかたち」を決める。

※①~⑤は段落番号です。


★パターンA(基本形) 本の内容よりも自分のことを中心に書くとき
①「私はこう思った。」
…自分の感想・意見をバンっと書く(インパクトが大事)
 

②「なぜなら、△△だから。」・「もしも私が〇〇だったら△△だから。」
…行動や考え・衣食住について登場人物と自分をくらべる
 

③「たとえば、私は~のときに、~だった。」
…具体的な例を使って自分がどんな人間なのかを説明する
 

④「だから、~だと思う。」・「だから、私には~が必要だ(~が課題だ)。」
…②③のまとめ(②③をふまえた自分の反省点や課題)
 

⑤今後の抱負(④の反省をどう生かすか)

…思いっきり前向きにかっこよく書く!
「はずかしい」、「くさい」と思うぐらいがちょうどよかったりします(^^)/


★パターンB(発展形) 本の内容を深く掘り下げ、発展させた内容を書きたいとき
①「私はこう思った。」
②「なぜなら、~だから。」
③「たとえば、~のようなときは~だ。」
④「もしも、~だったら、~だ。」←この「もしも~だったら」が本の内容を深く掘り下げるコツ!
⑤「だから、~だと思う。」


題材(テーマ)はできるだけ1つにしぼりましょう!題材(テーマ)は多くても2つまでにしておきましょう。

手順③:いざ、下書きをする。

①段落ごとの「書く量」をだいたい決めておきましょう。
…各段落に書くことを予定している内容から、各段落に必要な量(行数)を考えましょう!

★下書き用の原稿用紙に目安の線を書く!
一度、下書きをしてみて、多すぎるところは削り、少なすぎるところはもっと具体的に書くなどして量を増やしましょう!

 

②作文のルールを確認
…句読点や「 」の書き方。段落の一字下げ。タイトル・氏名の書き方。話し言葉禁止。など

 

③「です・ます」より「だ・である」がオススメ
…書きやすく、力強くてインパクトがありますね!ムダな字数をとられないのもメリットです。

 

④「て」・「に」・「を」・「は」・「が」・「の」・「へ」(助詞)の使い方に注意
…間違えると文の意味が変わってしまうぞ!使い方には気をつけよう!

 

⑤主語と述語の関係に注意
・文の中で主語が変わる場合は、変わった部分の主語を書くようにしましょう!
(例)「妹に消しゴムをあげたら、ありがとうと言った。」←「ありがとう」の前に「妹が」を入れる
⇒「妹に消しゴムをあげたら、妹がありがとうと言った。」 

・主語と述語をなるべく近くにしましょう!
主語・述語の間に修飾語を入れすぎるとわかりにくい文章になってしまいます。

 

⑥1つの文が長くなりそうなときは、いくつかの文に分ける
…1つの文が4行をこえたら要注意です!!

 

⑦文と文、段落と段落をつなぐ「つなぎ言葉(接続語)」をうまく使おう
…「だから」・「でも」・「しかし」・「たとえば」・「また」・「そして」など

手順④:ついに、清書。

下書きで書いた文を推敲(※)しながら、清書していきましょう!
他人が読んで、読みやすい字で丁寧に書こう!ここまでできれば読書感想文完成です!
※推敲とは、文の表現をあれこれ考えることです。

まとめ

いかかでしたでしょうか?読書感想文の書き方講座はここまでです!!

まずは、今日お伝えした手順に沿って、ペンを動かしてみましょう。
読書感想文が苦手な方はまずは思ったことをメモするところから始めてみるといいですよ!
ぜひ実践してみてください。

ここまで読んでくださってありがとうございました!!

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