「個別指導塾って、うちの子に合っているのかな…?」
お子さんの塾選び、悩みますよね。
特に、個別指導塾を検討しているけれど、
- 「実際どんな感じ?」
- 「集団塾とはどう違うの?」
- 「費用はどれくらい?」
と、気になることがたくさんあるのではないでしょうか。
周りのお母さんたちに聞いても、情報は断片的。
「結局、どの塾がいいのかわからない…」と、モヤモヤしていませんか?
この記事では、そんな保護者の方の疑問を解消するため、個別指導塾のメリット・デメリットはもちろん、集団塾との違い、気になる料金相場、さらには失敗しない塾選びのポイントまで、徹底的に解説します。
ぜひ記事を読んで、塾選びの参考にしてください。
目次
個別指導塾とはどんな感じ?
個別指導塾とは、子ども1人に対して講師1人、または少人数の子どもを指導する形態の学習塾です。
集団塾とは異なり、子ども一人ひとりの学力や学習ペース、目標に合わせて、オーダーメイドのカリキュラムを作成し、指導を行います。
子ども一人ひとりに合わせた指導
個別指導塾の最大の特徴は、子ども一人ひとりの学力や目標に合わせて、オーダーメイドの指導を受けられることです。
集団塾では、クラス全体のレベルに合わせて授業が進められるため、苦手な単元を十分に理解できないまま進んでしまったり、逆に得意な単元は退屈に感じてしまったりすることがあります。
しかし、個別指導塾では、子どもの理解度に合わせて授業を進めることができるため、苦手科目はじっくりと時間をかけて克服し、得意科目はさらに伸ばすための学習が可能です。
目標に合わせてカリキュラムを変更可能
個別指導塾では、子ども一人ひとりの学習状況や目標に合わせてカリキュラムを柔軟に変更することができます。
例えば、学校の定期テスト前にはテスト範囲を集中的に対策したり、受験前には志望校の過去問演習に多くの時間を割いたりするなど、子どものニーズに合わせた学習が可能です。
また、部活動や習い事で忙しい子どもでも、通塾の曜日や時間帯を調整しやすいというメリットもあります。
個別指導がおすすめの子
例えば、学校の授業についていくのが難しく、特に数学に苦手意識を持っている中学生の場合、個別指導塾で数学に特化したカリキュラムを組んでもらうことで、効果的に苦手を克服できる可能性があります。
また、高校受験で難関校を目指している子どもの場合、志望校の入試傾向に合わせた対策を個別指導塾で行うことで、合格に近づくことも可能です。
個別指導塾のメリット
子ども一人ひとりに合わせた学習プランで授業を行う
個別指導塾では、子どもの現状の学力、目標、学習スタイルに合わせて、一人ひとり異なる学習プランを立てて授業を行います。
例えば、中学1年生で英語のbe動詞と一般動詞の理解が不十分な子どもには、まずその部分を集中的に復習し、理解を深めてから次の単元に進みます。
また、高校3年生で難関大学の理工学部を目指す子どもには、数学IIIの微分積分を中心に、過去問演習を交えながら実践的な問題解決力を養うようなカリキュラムを組むことができます。
このように、個別指導塾では子ども一人ひとりのニーズに合わせて、無駄なく効率的に学習を進めることが可能です。
自分のペースで学習できる
個別指導塾では、子どもの都合に合わせて授業のスケジュールを比較的自由に調整することができます。
例えば、部活動で忙しい子どもであれば、平日の夜遅い時間や土日に授業を設定したり、定期テスト前には授業回数を増やしたりすることも可能です。
また、「今週は部活の合宿があるから、来週に2回分の授業を振り替えたい」といった要望にも、柔軟に対応してくれる塾が多いです。
このように、個別指導塾は、子どものライフスタイルに合わせて無理なく学習を続けられる環境を提供しています。
講師との距離が近く、質問しやすい環境が整っている
個別指導塾では、子ども1人に対して講師1人、または少人数の子どもを指導するため、講師と子どもの距離が近く、質問しやすい環境が整っています。
集団塾では、大勢の子どもの前で質問するのは恥ずかしいと感じる子どもや、授業の進行を妨げてしまうのではないかと遠慮してしまう生徒も少なくありません。
しかし、個別指導塾では、周りの子どもを気にすることなく、わからないことがあればすぐに講師に質問することができます。
講師も子ども一人ひとりの理解度を把握しながら授業を進めるため、子どもの疑問に丁寧に答えることができます。
一人ひとりに適した環境で集中して学習ができる
個別指導塾では、周りの子どもを気にせずに集中できるブース席が主流であることや、静かな環境で学習できるので、勉強に集中しやすいです。
また、他の子どもの様子が気にならないので、マイペースに学習を進められることも特徴です。
さらに、自分の好きな参考書や問題集を持ち込んで学習したり、講師に質問しながら自習を進めたりすることもできます。
このように、個別指導塾は子ども一人ひとりに適した学習環境を提供し、学習効率を高めることができます。
個別指導塾のデメリット(注意点)
【料金相場表】集団塾と比べると費用が高いことがある
個別指導塾の料金は、集団塾と比べて高い傾向にあります。
これは、個別指導塾では子ども一人ひとりに合わせた指導を行うため、講師の人件費や教材費などのコストが高くなるためです。
以下は、個別指導塾の料金相場を、学年別・授業回数別に示したものです。
学年 | 週1回 (月4回) | 週2回 (月8回) | 週3回 (月12回) |
---|---|---|---|
小学生 | 15,000~25,000円 | 30,000~50,000円 | 45,000~75,000円 |
中学生 | 20,000~35,000円 | 40,000~70,000円 | 60,000~105,000円 |
高校生 | 25,000~40,000円 | 50,000~80,000円 | 75,000~120,000円 |
既卒生・社会人 | 30,000~45,000円 | 60,000~90,000円 | 90,000~135,000円 |
※上記はあくまでも目安です。塾や地域、コースによって料金は異なります。
講師との相性が重要(講師を変更や指名の可否を確認する)
個別指導塾では、講師と子どもの相性が学習効果に大きく影響します。
そのため、多くの個別指導塾では、体験授業などを通して、講師との相性を確認する機会を設けています。
しかし、体験授業では問題なかったものの、実際に授業を受けてみると
- 「教え方が合わない」
- 「性格的に合わない」
と感じることもあるかもしれません。
そのような場合に備えて、講師の変更や指名ができるかどうかを事前に確認しておくことが大切です。
多くの個別指導塾では、講師の変更や指名に対応していますが、中には対応していない塾もあります。
また、人気の講師はすぐに指名が埋まってしまうこともあるため、注意しましょう。
競争心が育ちにくい可能性がある
個別指導塾では、周りの子どもを気にせずに自分のペースで学習できるというメリットがありますが、その一方で、集団塾と比べて競争心が育ちにくいというデメリットもあります。
集団塾では、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨しながら学習することで、モチベーションを高め合うことができます。
しかし、個別指導塾では、周りの子どもの学習状況が見えにくいため、競争意識が芽生えにくい傾向にあります。
そのため、個別指導塾に通う場合は、定期テストの順位や模擬試験の判定など、定期的に学習の成果を確認し、目標を設定することが大切です。
また、塾によっては、個別指導と集団授業を組み合わせたコースや、他の子どもと交流できるイベントなどを設けているところもありますので、そういった塾を選ぶのも一つの方法です。
どんな子どもに個別指導塾は向いている?
個別指導塾は、子ども一人ひとりの学習状況や目標に合わせて、きめ細やかな指導を受けられるのが最大の魅力です。
集団塾では、クラス全体のレベルや進度に合わせて授業が進むため、どうしても個々の子どもへの対応には限界があります。
一方、個別指導塾では、講師が子どもの理解度や特性を把握し、最適な学習プランを提供する塾が多いです。
具体的には、以下のような子どもに個別指導塾は特におすすめです。
マイペースに学習したい子ども
集団塾の授業スピードについていけない、または逆に物足りないと感じている子どもには、個別指導塾がおすすめです。
個別指導塾では、自分の理解度に合わせて、じっくりと時間をかけて学習を進めることができます。
周りの子どもを気にする必要がないため、「こんな質問をしたら恥ずかしい」といった心配も無用です。
わからないことは、その場で何度でも質問し、納得できるまで解説を受けることができます。
また、学習内容の難易度も、子どものレベルに合わせて柔軟に調整できます。
例えば、
- 小学校の低学年で、周りの友達よりもゆっくりと文字や数字を覚えたい。
- 中学校の数学で、図形問題が苦手。図形問題だけを基礎からじっくり学びたい。
- 集団塾だと、わからないことを質問するのが恥ずかしい。
などの悩みを持つ子どもにおすすめです。
苦手科目を克服したい子
特定の科目に苦手意識を持っている子どもにとって、個別指導塾は強い味方となります。
講師は、子どものつまずきの原因を丁寧に分析し、どこで理解が止まっているのかを見極めます。
そして、子どもが理解できるまで、根気強く、そしてわかりやすく解説を行います。
苦手科目を克服するためには、基礎をしっかりと固めることが重要ですが、個別指導塾では、子どものレベルに合わせて、小学校の内容までさかのぼって復習することも可能です。
例えば、
- 英語の文法が全く理解できない。中学校1年生の内容からやり直したい。
- 数学の文章問題が苦手。問題文の意味を理解できるようになりたい。
- 理科の実験結果の考察が苦手。実験結果から、結論を導き出せるようになりたい。
などです。
得意科目をさらに伸ばしたい子
得意科目がある子は、集団塾の授業では物足りなさを感じることがあります。
個別指導塾では、子どものレベルに合わせて、教科書の内容を超えた発展的な学習や、応用問題への挑戦が可能です。
さらに、難関校の受験対策や、特定の分野の専門知識を深めるための指導も受けられます。
講師は、子どもの知的好奇心を刺激し、学習意欲をさらに高めるような指導を行います。
例えば、
- 数学が好きで、学校の授業では物足りない。もっと難しい問題に挑戦したい。
- 英語が得意で、英検準1級に合格したい。英検対策に特化した指導を受けたい。
- 歴史が好きで、大学の先生のような専門的な授業を受けてみたい。
など、得意科目をさらに伸ばしたい子にもおすすめです。
特定の分野を集中的に学習したい子
学校の授業ではカバーしきれない、特定の分野を集中的に学習したい子どもにも、個別指導塾はおすすめです。
例えば、プログラミング、英会話、作文、小論文、芸術系の実技など、学校の授業だけでは十分な指導を受けられない分野でも、個別指導塾なら専門の講師から指導を受けることができます。
また、学校の定期テスト対策や、英検、漢検などの資格試験対策など、特定の目的に特化した指導も可能です。
例えば、
- プログラミングを学び、将来はITエンジニアになりたい。
- 海外留学に向けて、英会話を集中的に学習したい。
- 大学入試で小論文が必要なので、小論文の書き方を学びたい。
などが可能です。
部活動や習い事で忙しい子ども
部活動や習い事で忙しい子どもにとって、時間の融通が利く個別指導塾は、学業との両立をサポートする強い味方となります。
個別指導塾では、子どものスケジュールに合わせて、授業の曜日や時間帯を柔軟に調整することができます。
また、急な予定変更にも対応してくれる塾が多く、部活動の試合や発表会などで授業を休まなければならない場合でも、振替授業を受けることができます。
オンライン個別指導塾であれば、通塾の必要がないため、さらに時間の融通が利き、自宅で自分の都合の良い時間に授業を受けることができます。
例えば、
- サッカー部に所属していて、練習が遅くまであるので、遅い時間の授業を受けたい。
- ピアノのコンクールが近いので、レッスンの予定に合わせて塾の授業スケジュールを調整したい。
- 学校行事が忙しく、授業日程を変更することがあるので、振替授業してくれる塾がよい。
など、予定変更が可能です。
上記以外にも、
- 集団塾だと周りの目が気になって集中できない
- 学校の先生との相性が悪く、授業が理解できない
- 不登校で学校に通えていない
といった悩みを持つ子どもにも、個別指導塾は有効な選択肢となります。
個別指導塾と集団塾を比較
ここまで、個別指導塾のメリット、デメリット(注意点)、向いている子どものことを解説してきました。
しかし、個別指導塾と集団塾、どちらを選ぶべきかは、子どもの性格や学習スタイル、目標によって異なります。
以下の表は、個別指導塾と集団塾のメリット・デメリットを比較表で分かりやすくしていますので、参考にしてください。
項目 | 個別指導塾 | 集団塾 |
---|---|---|
メリット | ・子ども一人ひとりに合わせた学習プランで授業を行う ・自分のペースで学習しやすい ・講師との距離が近く、質問しやすい ・集中して学習がしやすい |
・競争心を育めやすい ・費用が比較的安い ・学習習慣が身につきやすい ・同じ目標を持つ仲間と出会いやすい |
デメリット | ・費用が比較的高い ・講師との相性が重要 ・競争心が育ちにくい可能性がある |
・子ども一人ひとりに合わせた指導が難しい ・授業のペースについていけない場合がある ・質問しにくい |
向いている子 | ・マイペースに学習したい子 ・苦手科目を克服したい子 ・得意科目をさらに伸ばしたい子 ・特定の分野を集中的に学習したい子 ・部活動や習い事で忙しい子 |
・集団の中で自分の意見を言える子 ・集団生活に慣れている子 ・競争が好きな子 ・周りに流されず学習できる子 ・学習計画を立てて実行できる子 |
個別指導塾の失敗しない選び方【事前確認が大切!】
指導方針やカリキュラムが子どもの学習目標に合っているか
個別指導塾を選ぶ際には、まず塾の指導方針やカリキュラムが子どもの学習目標に合っているかどうかを確認することが大切です。
例えば、
- 学校の授業の予習・復習を中心に進めてほしい!
- 苦手科目を克服したい!
- 難関校受験対策に特化したい!
など、子どもの学習目標は様々です。
塾によって、得意とする指導内容やカリキュラムは異なります。
そのため、検討している塾のホームページやパンフレットを確認したり、塾に直接問い合わせたりして、子どもの学習目標に合った指導を受けられるかどうかを事前に確認しておくことが大切です。
また、体験授業などを通して、実際の指導内容やカリキュラムを確認するのもおすすめです。
体験授業で講師との相性をチェック
個別指導塾では、講師と子どもの相性が学習効果に大きく影響します。
そのため、多くの個別指導塾では、入塾前に体験授業を受けることができます。
体験授業では、講師の教え方や人柄、子どもとの相性を確認することができます。
また、子ども自身が「この先生に教えてもらいたい」と思えるかどうかも重要なポイントです。
体験授業を受ける際には、以下の点に注意して確認しましょう。
- 講師は子どもの学力や学習状況を把握しようとしているか
- 講師の説明はわかりやすく、子どもは理解できているか
- 講師は子どもの質問に丁寧に答えているか
- 講師と子どものコミュニケーションはスムーズか
- 子どもは講師に対して好感を持っているか
体験授業の申し込みは、塾のホームページや電話で受け付けていることが一般的であり、複数の塾で受けてみることをおすすめします。
複数の塾を比較することで、より子どもに合った塾を見つけることができるでしょう。
【料金体系】授業料以外にかかる費用を事前に確認
個別指導塾を選ぶ際には、授業料だけでなく、その他の費用についても事前に確認しておくことが大切です。
多くの個別指導塾では、授業料以外に、
- 入塾金
- 教材費
- 施設利用料
- 季節講習費
などがかかる場合があります。
これらの費用は、塾によって大きく異なるため、複数の塾を比較する際には、総額で比較することが大切です。
また、料金体系が明確に示されているかどうかも確認しましょう。
不明瞭な料金体系の塾は、後々トラブルになる可能性もあるため、注意が必要です。
料金に関する疑問点は、入塾前に必ず塾に確認し、納得した上で入塾するようにしましょう。
無理なく通える立地と時間帯かどうか
個別指導塾を選ぶ際には、子どもが無理なく通える立地と時間帯かどうかも大切なポイントです。
自宅や学校から遠い塾を選ぶと、通塾に時間がかかり、子どもの負担が大きくなります。
また、部活動や習い事で忙しい子どもの場合、通塾の曜日や時間帯が限られてしまうこともあります。
そのため、自宅や学校からの距離、通塾にかかる時間、送迎の有無などを考慮し、子どもが無理なく通える塾を選ぶことが大切です。
また、周辺の治安や交通量なども確認しておくと安心です。
さらに、オンライン個別指導塾という選択肢もあります。
オンライン個別指導塾であれば、通塾の必要がなく、自宅で授業を受けることができるため、通塾の負担を軽減することができます。
目指す学校への合格実績・進学実績があるかどうか
志望校が決まっている場合は、その学校への合格実績があるかどうかも、塾選びの大切なポイントです。
多くの塾では、ホームページやパンフレットに合格実績を掲載しています。
ただし、合格実績は、あくまでも過去の結果であり、必ずしも自分の子どもが合格できるとは限りません。
また、合格実績には、塾全体の合格者数だけでなく、特定のコースや校舎の合格者数が掲載されている場合もあります。
そのため、合格実績を確認する際には、数字だけでなく、その内容もよく確認することが大切です。
また、合格実績だけでなく、進学実績にも注目しましょう。
進学実績とは、塾の卒業生がどのような学校に進学しているかを示したものです。
進学実績を確認することで、塾の指導レベルや進路指導の質をある程度把握することができます。
いつの情報なのか、情報の鮮度についても注意しましょう。
まとめ
個別指導塾は、子ども一人ひとりの学習状況や目標に合わせて、柔軟な指導を受けられる点が大きな魅力です。
しかし、集団塾と比べて費用が高いなどのデメリットもあります。
個別指導塾を選ぶ際には、メリット・デメリットを理解した上で、子どもの性格や学習目標に合った塾を選ぶことが大切です。
この記事で紹介した選び方のポイントを参考に、最適な個別指導塾を見つけてください。