「うちの子、個別指導塾に向いているのかな?」
大切なお子様の塾選び、悩みますよね。
塾選びは、子どもの学習意欲や将来の可能性を大きく左右する、とても大切な選択です。
個別指導塾と集団塾、それぞれにメリット・デメリットがあり、「絶対にこっちが良い!」という正解はありません。
大切なのは、お子様の性格や学習スタイルに合った塾を選ぶことです。
この記事では、個別指導塾に向いている子どもの特徴、集団塾の方が向いている子どもの特徴、最適な通塾タイミング、そして後悔しない為の塾選びのポイントまで、詳しく解説します。
ぜひ、子どもに合った塾選びの参考にしてください。
目次
個別指導塾に向いている子の特徴とは?
個別指導塾の最大のメリットは、子ども一人ひとりに合わせたオーダーメイドの学習プランを提供できることです。
具体的にどのような特徴を持つ子どもが個別指導塾に向いているのか、詳しく見ていきましょう。
1.自分のペースでじっくり学習したい子
個別指導塾の最大のメリットは、子ども一人ひとりの学習ペースに合わせて授業が進められることです。
集団塾では、どうしてもクラス全体の進度に合わせる必要がありますが、個別指導塾では、子どもの理解度を確認しながら、じっくりと丁寧に指導することが可能です。
特に、学習のスピードがゆっくりな子どもや、一度に多くの情報を処理するのが苦手な子どもにとって、個別指導塾は理想的な学習環境と言えるでしょう。
2.学習速度がゆっくりな子
学校の授業では、先生はクラス全体の進度に合わせる必要があります。
そのため、学習内容を理解するのに時間がかかる子どもは、授業についていくのが難しくなってしまうこともあります。
しかし、個別指導塾では、子どもの理解度に合わせて、わかるまで丁寧に教えてもらえます。
必要であれば、前の学年の内容に戻って復習することも可能です。
このように、自分のペースでじっくりと学習できる環境は、学習速度がゆっくりな子どもにとって大きな安心感につながります。
3.集中力が長く続かない子
集団塾では、一般的に60分から90分程度の授業時間、中にはそれ以上というケースも珍しくありません。
しかし、集中力が長く続かない子どもにとっては、長時間の授業は大きな負担となるでしょう。
個別指導塾なら、子どもの集中力に合わせて、休憩を挟んだり、学習内容を調整したりすることが可能です。
例えば、30分ごとに休憩を入れたり、興味のある分野から学習を始めたりすることで、子どものモチベーションを維持しながら、効果的に学習を進められます。
4.特定の科目に苦手意識がある子
【調査項目②】あなたがもっとも苦手・嫌いな教科は何ですか?その教科が苦手・嫌いになったのはいつからですか?(単一回答)
画像出典:スタディプラス株式会社
【回答②】
・英語・国語・社会・数学は、約7割が小中学生時点で苦手を自覚。英語は特に中学生で自覚する傾向が見られました。
・英語、理系科目は高校1年生で苦手を自覚する割合も高く、理科は4割以上・数学は2割以上が高校生になってから苦手を自覚しています。
出典:PRTimes「文系・理系ともに教科の苦手意識は小中学生で大きく形成、理科は「物理」「化学」などに細分化された高校生で躓く傾向も」
上記のデータは、2023年にスタディプラス株式会社のStudyplusトレンド研究所が実施した苦手意識に関するアンケート結果です。
データの通り、多くの子どもが、特定の科目に苦手意識を持っています。
苦手科目があると、その科目の授業が苦痛になり、学習意欲が低下してしまうこともあります。
しかし、個別指導塾では、苦手な部分を重点的に指導し、理解できるまで繰り返し教えてもらえます。
例えば、数学が苦手な子どもであれば、つまずいている単元までさかのぼって、基礎から丁寧に指導してもらえます。
また、苦手意識を克服するためには、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。
個別指導塾では、子どもの理解度に合わせた問題演習を行い、できたことを褒めてもらうことで、自信をつけることができます。
5.苦手科目を集中的に克服したい子
- 「数学だけがどうしても苦手!」
- 「英語の長文読解が全くできない...。」
など、特定の科目に苦手意識を持っている子どもは少なくありません。
個別指導塾では、このような苦手科目を集中的に学習し、克服することができます。
6.基礎から学び直したい子
苦手科目を克服するには、基礎から学び直すことが大切です。
個別指導塾では、子どもの理解度に合わせて、必要なところまで遡って指導してくれるため、基礎をしっかりと固めることができます。
例えば、中学2年生で英語につまずいている場合、中学1年生の内容に戻って復習することも可能です。
また、小学校の内容にまで遡って、基礎を固め直すこともできます。
このように、個別指導塾では、子どもの学力に合わせた柔軟な指導が可能なため、苦手科目を効果的に克服することができるのです。
7.質問が苦手な子
「積極的に質問できる子」は集団塾でも個別指導塾でも、どちらでも学力を伸ばせる可能性があります。
しかし、周りの目を気にしてしまったり、
- 「こんなこと質問したら、バカにされるんじゃないか」
- 「先生に嫌われるんじゃないか」
など、質問することを苦手に感じている子どもは、個別指導塾の方がより安心して学習に取り組めるでしょう。
個別指導塾の講師は、集団塾に比べて、より丁寧にコミュニケーションをとってくれるため、些細な疑問や不安でも気軽に相談できる環境です。
個別指導塾であれば、講師と1対1、または少人数で授業が行われるため、他の子どもの目を気にすることなく、わからないことをすぐに質問し、解決することができます。
8.わからないことをそのままにしない子
学習において、わからないことをそのままにしておくのは、学力向上の妨げとなります。
個別指導塾では、わからないことがあれば、その場ですぐに講師に質問し、解決することができます。
積極的に質問できる子どもは、疑問点をすぐに解消できるため、学習内容をしっかりと理解し、着実に学力を伸ばしていくことができるでしょう。
9.自分の意見をはっきり言える子
個別指導塾では、講師と子どもの距離が近いため、自分の意見や考えを伝えやすい環境です。
自分の意見をはっきり言える子どもは、講師とコミュニケーションをとりながら、より効果的に学習を進めることができます。
例えば、
- 「この問題の解き方がわからないので、別の方法で教えてほしい」
- 「もっと難しい問題に挑戦したい」
など、自分の要望を講師に伝えることで、自分に合った学習方法を見つけることができます。
個別指導塾よりも集団塾の方が向いている子の特徴
個別指導塾には多くのメリットがありますが、すべての子どもに個別指導塾が最適とは限りません。
ここでは、集団塾の方が向いている子どもの特徴について解説します。
1.周囲と切磋琢磨し、競争の中で成長したい子
集団塾では、同じ目標を持つ仲間たちと一緒に授業を受け、定期的なテストでクラス内の順位が発表されることもあります。
周囲の子どもと刺激し合い、競い合うことでモチベーションが高まる子どもには、集団塾が向いています。
競争心が強い子どもは、このような環境で他の子どもと切磋琢磨し、上位を目指すことで学習意欲を高めることができます。
良い意味でライバル意識を持ち、互いに高め合える環境は、学習効果を大きく向上させる可能性があります。
一方、個別指導塾では、競争よりも個々の子どものペースに合わせた学習に重点が置かれるため、競争心が強い子どもにとっては物足りなさを感じるかもしれません。
2.自己管理能力が高く、自律的に学習できる子
集団塾では、授業の進度や宿題の量など、ある程度の自己管理能力が求められます。
自分で学習計画を立て、計画通りに予習・復習や宿題をきちんとこなせる子どもは、集団塾のペースにもスムーズについていくことができ、着実に学力を伸ばせるでしょう。
このような高い自己管理能力を持つ子どもは、個別指導塾のきめ細やかなサポートがなくても、自律的に学習を進めていける場合が多いです。
ただし、より高度な学習計画の立案や、受験に向けた戦略的な学習方法などについては、個別指導塾で専門的なアドバイスを受けることも有益です。
個別指導塾に通うのに最適なタイミングは?
個別指導塾への通塾を検討する上で、「いつから通わせるのが良いのか?」というタイミングは、多くの保護者が悩むポイントですね。
ここでは、個別指導塾に通うのに最適なタイミングについて解説します。
学習につまずきを感じ始めた時
個別指導塾への通塾を検討する最適なタイミングの一つは、子どもが学習につまずきを感じ始めた時です。
学校の授業についていけなくなったり、テストの点数が下がってきたりした場合は、個別指導塾で学習のサポートを受けることを検討してみましょう。
学校の授業についていけなくなった時
学校の授業についていけなくなったと感じたら、個別指導塾を検討するタイミングです。
個別指導塾では、学校の授業のフォローや、苦手科目の克服など、一人ひとりのニーズに合わせた指導を受けられます。
例えば、学校の授業でわからなかったところを、個別指導塾で講師に質問し、理解を深めることができます。
また、学校の授業の進度に合わせる必要がないため、自分のペースで学習を進めることができます。
テストの点数が下がってきた時
テストの点数が下がってきた場合も、個別指導塾を検討するタイミングです。
テストの点数が下がる原因は様々ですが、学習内容の理解不足や、勉強方法の誤りなどが考えられます。
個別指導塾では、テストの点数が下がった原因を分析し、必要な対策を講じることができます。
例えば、テストで間違えた問題を分析し、苦手な単元を重点的に学習したり、効果的な勉強方法を指導してもらったりすることができます。
また、個別指導塾では、テスト対策に特化した指導も受けられます。
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受験対策を本格化させ、志望校合格を目指したい時
受験対策を本格的に始め、志望校合格に向けて効率的に学習を進めたい場合は、個別指導塾が強力なサポートとなります。
個別指導塾では、志望校の入試傾向を徹底的に分析し、子ども一人ひとりの学力や弱点に合わせたオーダーメイドの学習プランを作成します。
例えば、志望校の過去問を分析し、頻出問題や出題形式に特化した対策を行うことで、合格に必要な得点力を効率的に高めることができます。
また、科目ごとの対策だけでなく、総合的な学習計画の立案、進捗管理、モチベーション維持など、受験に必要なあらゆるサポートを受けることが可能です。
苦手科目を克服し、得意科目をさらに伸ばしたい時
受験対策では、苦手科目を克服し、得意科目をさらに伸ばすことが大切です。
個別指導塾では、一人ひとりの学力に合わせた指導を受けられるため、効率的に受験対策を進められます。
例えば、苦手科目については、基礎から丁寧に指導してもらい、苦手を克服することができます。
得意科目については、さらにレベルの高い問題に挑戦し、得点力を高めることができます。
このように、個別指導塾では、子ども一人ひとりのニーズに合わせた指導を受けられるため、効果的に受験対策を進めることができるのです。
後悔したくない!個別指導塾の選び方
個別指導塾を選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは、後悔しないための個別指導塾の選び方を5つの項目に分けてご紹介します。
カリキュラムと教材の確認:お子様のレベルと目的に合っているか
個別指導塾を選ぶ上で、まず確認したいのがカリキュラムと教材です。
これらが子ども現在の学力レベルと学習目的に合っているかどうかは、学習効果を大きく左右する大切なポイントです。
学校の授業のフォロー、苦手科目の克服、受験対策など、具体的な目的によって、選ぶべきカリキュラムと教材は異なります。
塾によっては、特定の教材を使用していたり、独自のカリキュラムを設けていたりする場合があるため、事前にしっかりと確認しましょう。
可能であれば、体験授業などを通して実際に教材に触れ、子どもが理解しやすい内容かどうか、興味を持って取り組めそうかを確認することをおすすめします。
講師との相性:体験授業でチェックし、変更が可能か確認
個別指導塾では、講師との相性が学習効果を大きく左右します。
講師との相性が良ければ、子どもは安心して学習に取り組むことができ、学習意欲も高まります。
そのため、多くの個別指導塾で実施されている体験授業を活用し、実際に講師の教え方や人柄、子どもとのコミュニケーションの様子などを確認することが大切です。
また、万が一、講師との相性が合わない場合に備え、講師の変更が可能かどうかも事前に確認しておきましょう。
変更の条件や手続きについても確認しておくと、より安心して入塾できます。
費用と料金体系:総額費用と追加費用の有無を確認
個別指導塾の費用は、塾によって大きく異なります。
入塾前に、授業料だけでなく、教材費、入会金、その他の諸経費などを含めた総額費用を確認し、無理なく支払える範囲の塾を選びましょう。
- 料金体系が明確に提示されているか
- 月謝制や回数制などの支払い方法
- 夏期講習や冬期講習
- テスト対策などの特別講座教材の追加購入などによる追加費用の有無
についても、事前にしっかりと確認することが大切です。
不明な点や想定外の出費がないように、遠慮なく質問し、納得のいく料金体系の塾を選びましょう。
サポート体制:進路相談、保護者への連絡など、総合的なサポート内容を確認
個別指導塾を選ぶ際には、授業以外のサポート体制も大切なポイントです。
学習面のサポートはもちろんのこと、進路相談や精神的なサポート、そして保護者との連携など、総合的なサポート内容を確認しましょう。
多くの個別指導塾では進路相談に対応しており、志望校選びや受験対策など、進路に関する様々な相談に乗ってくれます。
経験豊富な講師や進路指導の専門スタッフがいる塾であれば、より的確なアドバイスを受けることができます。
また、定期的な保護者面談の実施、電話やメールでの学習状況の報告など、保護者への連絡が密な塾であれば、子どもの状況を把握しやすく、安心して任せることができるでしょう。
塾と保護者が連携し、二人三脚で子どもの学習をサポートできる体制が整っているかを確認することが大切です。
教室の環境:自習室の有無、通いやすさなど、学習に集中できる環境か確認
学習効果を高めるためには、教室の環境も大切な要素です。
集中して学習できる環境が整っているかどうか、以下の点を確認しましょう。
自習室の有無
まず、授業時間以外にも利用できる自習室の有無です。
自習室があれば、授業の予習・復習、テスト勉強などを静かな環境で行うことができます。
利用時間や曜日、座席数、設備なども確認しておくと良いでしょう。
自宅や学校から通いやすい場所にあるかどうか
次に、自宅や学校から通いやすい場所にあるかどうかです。
通塾に時間がかかりすぎると、子どもの負担が大きくなり、学習意欲の低下につながる可能性があります。
無理なく通える範囲で、交通手段や周辺の治安なども考慮し、安心して通える場所にある塾を選びましょう。
個別指導塾と集団塾の比較表
個別指導塾と集団塾、どちらが子どもに合っているのかを判断するために、それぞれの特徴を比較表にまとめました。
以下の表では、授業形式、学習ペース、質問のしやすさ、費用など、塾選びの際に大切な8つの項目について比較しています。
各項目を比較することで、それぞれの塾のメリット・デメリットがより明確になり、子どもに最適な塾選びの参考になるはずです。
項目 | 個別指導塾 | 集団塾 |
---|---|---|
授業形式 | ・1対1 ・1対2 ・1対3 ・少人数制 |
1クラス10~30人程度の集団授業 |
学習ペース | 子ども一人ひとりに合わせる | クラス全体の進度に合わせて進行 |
質問のしやすさ | しやすい | しにくい場合がある |
カリキュラムの柔軟性 | 高い | 低い |
講師との相性 | 合わせやすい | クラス担任制が多い |
費用 | 集団塾より高め | 個別指導塾より安い |
サポート体制 | 手厚い場合が多い | 塾によって異なる |
向いている子 | ・自分のペースで学習したい子 ・苦手科目を克服したい子 ・積極的に質問できる子 |
・周囲と切磋琢磨したい子 ・競争心が強い子 ・自己管理能力が高い子 |
まとめ
個別指導塾と集団塾、それぞれに魅力的な特徴があり、お子様に合う塾は、性格や学習スタイル、目標によって異なります。
「周りの友達と刺激し合いながら学びたい」
「自分のペースでじっくり理解を深めたい」
「特定の科目を集中的に克服したい」
など、お子様の「学びたい!」という気持ちを最大限に引き出せる学習環境を選ぶことが、何よりも大切です。
この記事では、個別指導塾と集団塾、それぞれのメリット・デメリット、そして、塾選びで失敗しないためのポイントを詳しく解説してきました。
ぜひ、この記事を参考にしながら、お子様とじっくり話し合い、一緒に最適な学習塾を見つけてください。
学習塾で学んだことを活かして、目標を達成できるよう、応援しています。